よみがえる記憶

2001年11月26日
前に、この日記にも書いたんですが、
僕は今年、9月末に行なわれた体育祭でセーラー服を着ました。
や、人に着るように言われて仕方なく。
あ、もちろんうけねらいで。

まぁ、それはいいんです。
ぼくだって高校生ですからそれくらい我慢できます。
全校生徒に見られて笑われたりしたけど、平気。
それだけが原因じゃないけど、そんなキャラが定着して、クラスの一部に僕が同性愛者だと信じられてるけど、平気。
『いのすけはいつから男の子しか愛せなくなったの?』とかって
しょっちゅう聞かれたりするけど、平気。
高校生ですから。
今ではすっかりいい思い出です。


ただ、それが家族とかになると話は別です。
友達にそういうの見られたり聞かれたりするのは平気だけど、
家族に自分の恥ずかしい所とかばかやってる所とか見られるのは、
やっぱりつらい。
だから、家族には僕が体育祭でセーラー服着ること内緒にしてたし、
当日も、『どうせ3年生なんだから』ということを口実に、
『来なくていいから』とよく言い含めておきました。
そして、家族も一応納得し、
体育祭での女装は、家族にも知られることも無く、無事済ませることが出来たのです。


で、僕も、てっきりこの話はそれで終わりかと思っていました。
っていうか、すっかり忘れ去っていました。


が・・・。


今日のことです。
自分の部屋で勉強していた僕を、母親が『ちょっとあんた』とかって呼びに来ました。
まるで誰かの秘密をしったかのように、微苦笑を浮かべ、若干顔を赤くしながら。
『あぁ、おばさんがまた何かに興奮してるよ。』
それくらいに考えて、とりあえず、後に従ってやりました。

母が見せてくれたのは、5〜6枚ほどのスナップ写真。

そこには、坊主頭にセーラー服を着込み、
うれしそうな微笑を顔一杯に浮かべた少年の姿が・・・。

・・・。

え…?

ぼく・・・?

なぜこんなものがここに?

混乱するぼくの頭に降りかかる母の声。
「Tさんのお母さんにね、保護者会であったときに、『いのすけ君体育祭でセーラー服着たのよ』って言われて、写真送ってもらうことになったのぉ♪」

しまった。
そういうルートがありました。
私としたことが、そんなことに考えが及ばなかったなんて。

ついさっきまで、すっかり忘れていたことだっただけに、
家族に見られてしまったショックは相当のものがある。
自分の頬がいっぺんに熱くほてっていくのがわかります。


っていうか、Tさんですか。
ふっ・・・。
やってくれます。

ちなみにTさんは同じく応援団の3年生でクラスメートの女の子。
なんかっていうと男子援団にけちをつけてくるくせに、
余計なおせっかいはやいてくる、そんな子です。

そんな、Tさん。
・・・親子そろって、『おせっかい』らしい。
ちっ・・・。

「セーラー服着るから『体育祭着ちゃダメ』って行ったのね。ほほほ。」

くっそー。
笑われたよ。
だから知られたくなかったんだよ、こいつらには。
こういう人の嫌がることを平気で言ってくるんだから・・・。

まじ、恥ずかしいです。

その後も、屈辱的な質問を次々と浴びせられ・・・。

もう僕は泣きそうです。

それもこれも、全てはTさん親子のせい。

・・・許せません。


まぁ、それはいいとして、
改めて自分の写真を見てみて思ったんですが、

・・・女装させられてるのに、このうれしそうな笑顔はなんなんでしょうか。
まるで平気な顔で、思いっきり愛想振り撒きまくりです。
僕は、もともと人に対して笑顔で接してあげたりすることの多い人間だと思うんだけど、
いくらなんでも、こんなうれしそうに笑ってたら、
『そういうのが好きなのかな・・・?』とかって
疑われてしまうじゃないか。
って、もう遅いかもしれないけど。

ほんと、最悪です。
この写真。

 
  
 


や、ほんとはね、今日はわりといい日だったんだとおもうんですよ。
少なくとも悪い日ではなかった。

いつもお世話になりっぱなしのクラスメートに、今日は僕の方から親切してすごい喜ばれたし。
かわいい部活の後輩にも久しぶりに会えたし。
Z会のセンター対策用の数学?の問題やったら満点だったり。
あとはまぁ、いろいろと・・・。

いいことがたくさんあって、けっこう気分はすっきり爽快、みたいな感じだったのに。
そんなことが起こるまでは。

おかげで、せっかくの上機嫌がぶち壊し。
せっかくのいいことも忘れてしまいそう・・・。

なんて。

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