先日の新聞の記事。
T大学の『キング牧師に手紙を書こう』エッセーコンテストの最優秀賞をとったのは、
去年自動車事故で亡くなった某H大学のアメリカ史の教授の娘さん(高3)、
と言う内容でした。

地方版の片隅の小さい記事だったけど、
その子のインタビューを中心に写真つきで報じられてました。
エッセーコンテストの最優秀賞、と言うことよりは、
受賞者がアメリカ史の研究者の娘(しかも事故で亡くなった)という部分に、
話題性があったんだろうとは思いますが。

で、その子が、
(だからなんだって感じですが)
元中のお友達だったわけで。


確か、中1のときに同じクラスだった気がする。
当時、僕は、暇さえあれば、本を読んでいるような根暗な少年でした。
中学生だから、そんなに勉強しなくて済んでたし。
おかげで、その時期、視力が急激に落ちたけど。

で、クラスの中には本好きの子なんて、その当時、ほとんどいなかったんだけど、
その子がやっぱり、本好きの子で。
読む本の傾向もちょっと似てたもんで、よく話をしてた気がする。
図書委員をいっしょにやってたりして。
…。
なつかしいです。

わりとおとなしい子だったんだけど、
芯にしっかりとした主張を持ってて、
いまどき珍しいほど、まっすぐに世の中を見つめてるような子だった、気がする。
っていうと、大袈裟だけど、
とりあえず、「まっすぐ」っていう形容詞が一番しっくりくるかなと思うような、そんな感じだった。


こないだの記事を読んでて懐かしかったのは、
その子のいまでも変わっていない、まっすぐなところ。

言葉の端々から、その子の『誠実さ』みたいなのが、伝わってくる気がした。
中学生の頃のように。

あぁ、この人はかわってないなぁ、って感じです。
きっと、今でも、本を一杯読んで物語の世界に浸っているんだろうな。
なんて。

僕は、高校に入って、ずるく、汚く、なってしまったし、
自分を偽るのがうまくなってしまったし、
中学生の頃持っていた情熱みたいなものも失ってしまった気がするんで、

なんか、その人のまっすぐさが、ひたすらまぶしかった。


そういえば、
この「まぶしい」感じも中学生の頃と同じだ。
 

  

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