山登り

2003年5月4日
山からは2泊3日で帰ってくる予定だったが、
2日目にとまる予定だった無人の山小屋が廃墟同然だという話を聞いたり、
かなり速いペースで歩けていたりしたこともあり、
2日目の今日に下りてきちゃうことにした。
その結果、今日は1日で12時間近くも歩くことに。
大変だったけど、それだけ歩けたことでちょっと自信もついた。

山はやっぱりいい。
下界にいる間は常にわりとめんどくさがりなぼくだけど、
山にいるときは気分がしゃきしゃきしてくる気がする。

もくもくと体を動かし歩いているということが素直に気持ちよかった。
これまで山の魅力といえば、
岩場だったり、
高いところからみる景色だったり、
ほてった体に吹き付ける風の爽快感だったりと、
登山全体というよりは、そこからえられる2次的なものを主に考えてきたけど、
慢性的な運動不足だった浪人期間を終えて、自由に山に登れるようになって感じるのは、
歩くことそれ自体が楽しい、ということ。
そりゃ時には息が切れて苦しくなるときもあるし、
一度歩き出したら元には戻れない。
どんなに頭を使っても楽に登りきったり、歩くべき距離を短縮したりすることはできない。
それでもただ一歩一歩歩き続ければいつかは目標に到達することができる。
だから余計な事は考えずにただ黙々と歩みを進める。
登山口からはるか遠くに見えた山頂が、いつの間にか自分の足の下にある。
山の壮大さに比べると絶望的なほどに小さな自分の一歩一歩が、それでも確かにそれを可能にしているんだ、と感じる。
自分にはたくさんいやなところがあって、それは自分自身がおそらく誰よりもよく知っていることなんだけど、
それをふまえても、僕は歩いている時の自分は好きだ、と言える。
そんな感覚。

もっともっと山に登りたいなとおもった。

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