民謡

2003年4月22日
今日の授業は二外のドイツ語と倫理学。

ドイツ語は発音の規則を一通り教わった後、
発音練習としてドイツ語の民謡を歌わされた。

 Maikefer, flieg!
 Dein Vater ist im Krieg.
 Deine Mutter ist in Pommerland.
 Pommerland ist abgebrannt.
 Maikefer, flieg!

という歌で、メロディーもものすごく簡単で、
かわいらしい声の少女がこの歌を歌っているテープに合わせてみんなで2〜3回歌ったのち、一人づつ歌わされた。
しかも歌う順番はなぜか僕が一番最初だったし。
授業でいきなり独唱させられるとは思ってなかったので、ちょっと恥ずかしかった。

 
ちなみにこの歌詞の意味は

 コガネムシ、飛べ。
 お前の父さんは戦場にいる。
 お前の母さんはポメラニアにいる。
 ポメラニアは焼き尽くされている。
 コガネムシよ、飛べ。

という感じ。直訳だけど。

ポメラニアは今のポーランドのあたり。

この民謡はドイツ人が聞くと思わず胸が熱くなってしまう大切な民謡で、
外国人がこの歌を覚えて歌っているのを聞くと感動してくれるよ、
と先生は言っていた。

メロディーは割りと明るいし、
テープで歌っている少女の声はとても無邪気なのだが、
そこからは想像できないほどに
歌詞の意味はとても暗く、それが背負っている歴史は重い。

日本の「シャボン玉とんだ」や「赤とんぼ」などの童謡がそうであるように、
世界各地の民謡や童謡というのはえてして、さまざまな歴史が背景にあって、
それをかわいらしいメロディーで覆っているところに、
それがもつもの悲しさが凝縮されているものだと思う。
そしてそうだからこそ、何世代にもわたって歌い継がれていく。
なんだかちょっと呆然としてしまう。

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