やめてください
2001年12月24日怖い夢をみた。
---------夢の中--------------
人と待ち合わせをした場所に向かうため、
僕は近くの玉川上水沿いの道を歩いている。
玉川上水には高い木がたくさん生えているので、
その辺りは昼間でも薄暗い。
そんな道をなぜかチャリにも乗らずに、
ひたすら歩いている。
ところが、あるところから先へは
いくら歩いてもなかなか進まなくなった。
僕は人との待ち合わせに、
わりとよく遅れる人間なので
かなりあせっているのだが、
ちょっとずつしか足が進んでくれない。
どうしたんだろうと思っていると、
向こうから木の間を巧みによけながら、
牛がかけてくる。
しかも最初の一匹だけかと思いきや、
次から次へと。
自分の進行方向とは逆方向に
すごい勢いで牛が、次々と走り抜けていく。
夢の中だからか、どの牛もちょっとずつまんがチックだ。
しばらくすると、
今度はピンクのワンピースを着た小学生くらいのおかっぱ頭の女の子が、
牛の中に混ざってかけてきた。
何人も何人も。
しかもみんな同じ服、同じ顔、同じ髪型。
ぼーっと眺めていると、
その牛と女の子が僕の方に寄ってくる。
「やめてください」
と口々につぶやきながら。
「やめてください」「やめてください」「やめてください」・・・
そんなこといわれても、「やめる」ようなことを、僕は、牛にも女の子にもしていないはず。
何を言っているのか、何を止めてほしいのか、意味がつかめないだけに、
ただ無意味に繰り返されるその言葉がとても怖い。
牛も女の子も、背丈は僕の肩の高さくらい。
無表情な顔の奥に光る目だけが、なぜだかとても悲しそうだ。
牛の唇の端には僕に対する「怒り」めいたものもなんとなく感じられる。
そんなのが、何匹も何人も次々と僕の側に寄ってくる。
気持ち悪いから逃げたくて、急いで歩こうとするんだけど、
足は相変わらず進んでくれない。
どんどん牛と女の子は近づいてくる。
後から後からやってくるので、
どんどんその数が増えてくる。
牛なんか、そのピンク色の舌で、今にも僕を舐めそうだ。
「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」・・・・・・・・・
僕のほうが「やめて」といおうかと、思ったその瞬間、
僕はなぜか、「すあしみせないでください」と口走っていた。
「素足見せないで下さい」
すると、女の子と牛は一瞬ぎくっと驚き、ちっと舌打ちすると、
近づいてくるのをやめ、さっきと同じように、玉川上水を逆方向に歩き出した。
ゆっくりと、そして段々スピードを上げながら。
その後ろからも次々と牛と女の子はやってきて、
一瞬僕に近づこうとするけど、
僕が「素足見せないで下さい」「素足見せないで下さい」「素足見せないで下さい」と
連呼していると、近寄っては来ない。
近寄ってこないのには、安心したけど、
この牛と女の子の大群の中、
その流れに逆行してどうやって僕は進めばいいのだろうか?
---------------------------
そう思ったとき、目が覚めた。
はっとして時計を見る。
今日は本当に10時に人と待ち合わせをしているのだ。
さっきも言ったようにわりとよく、人との待ち合わせに遅れるもんで、
今日は絶対遅れまいと、昨夜相当の決意をして眠った。
しかし、さっき、7時に時計がなって、「うー、眠い」とつぶやき、
もう10分のつもりで、うとうとしかけたときから、
すでにかなりの時間がたっている気がする。
なにしろ、夢までみちゃったし。
と、
長針と短針は上向きに120度の間隔をあけて開いている。
?
これってまさか10時10分?
「やばい!!」とおもって飛び起きたとき、
時計を逆に見ていたことが判明。
8時20分でした。
一安心。
それにしても、怖い夢だった。
「でもあれは何の夢だったんだろう?」
「なんで牛と女の子なんだろう?」
「そして僕はなんで『素足見せないで下さい』なんていったんだろう?」
そんな疑問を胸に抱きながら、
僕は、待ち合わせ場所に向かって、玉川上水沿いの道をチャリで走っていった。
前方から来る車に、若干の恐怖を感じながら・・・。
そんなクリスマスイブの朝。
---------夢の中--------------
人と待ち合わせをした場所に向かうため、
僕は近くの玉川上水沿いの道を歩いている。
玉川上水には高い木がたくさん生えているので、
その辺りは昼間でも薄暗い。
そんな道をなぜかチャリにも乗らずに、
ひたすら歩いている。
ところが、あるところから先へは
いくら歩いてもなかなか進まなくなった。
僕は人との待ち合わせに、
わりとよく遅れる人間なので
かなりあせっているのだが、
ちょっとずつしか足が進んでくれない。
どうしたんだろうと思っていると、
向こうから木の間を巧みによけながら、
牛がかけてくる。
しかも最初の一匹だけかと思いきや、
次から次へと。
自分の進行方向とは逆方向に
すごい勢いで牛が、次々と走り抜けていく。
夢の中だからか、どの牛もちょっとずつまんがチックだ。
しばらくすると、
今度はピンクのワンピースを着た小学生くらいのおかっぱ頭の女の子が、
牛の中に混ざってかけてきた。
何人も何人も。
しかもみんな同じ服、同じ顔、同じ髪型。
ぼーっと眺めていると、
その牛と女の子が僕の方に寄ってくる。
「やめてください」
と口々につぶやきながら。
「やめてください」「やめてください」「やめてください」・・・
そんなこといわれても、「やめる」ようなことを、僕は、牛にも女の子にもしていないはず。
何を言っているのか、何を止めてほしいのか、意味がつかめないだけに、
ただ無意味に繰り返されるその言葉がとても怖い。
牛も女の子も、背丈は僕の肩の高さくらい。
無表情な顔の奥に光る目だけが、なぜだかとても悲しそうだ。
牛の唇の端には僕に対する「怒り」めいたものもなんとなく感じられる。
そんなのが、何匹も何人も次々と僕の側に寄ってくる。
気持ち悪いから逃げたくて、急いで歩こうとするんだけど、
足は相変わらず進んでくれない。
どんどん牛と女の子は近づいてくる。
後から後からやってくるので、
どんどんその数が増えてくる。
牛なんか、そのピンク色の舌で、今にも僕を舐めそうだ。
「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」「やめてください」・・・・・・・・・
僕のほうが「やめて」といおうかと、思ったその瞬間、
僕はなぜか、「すあしみせないでください」と口走っていた。
「素足見せないで下さい」
すると、女の子と牛は一瞬ぎくっと驚き、ちっと舌打ちすると、
近づいてくるのをやめ、さっきと同じように、玉川上水を逆方向に歩き出した。
ゆっくりと、そして段々スピードを上げながら。
その後ろからも次々と牛と女の子はやってきて、
一瞬僕に近づこうとするけど、
僕が「素足見せないで下さい」「素足見せないで下さい」「素足見せないで下さい」と
連呼していると、近寄っては来ない。
近寄ってこないのには、安心したけど、
この牛と女の子の大群の中、
その流れに逆行してどうやって僕は進めばいいのだろうか?
---------------------------
そう思ったとき、目が覚めた。
はっとして時計を見る。
今日は本当に10時に人と待ち合わせをしているのだ。
さっきも言ったようにわりとよく、人との待ち合わせに遅れるもんで、
今日は絶対遅れまいと、昨夜相当の決意をして眠った。
しかし、さっき、7時に時計がなって、「うー、眠い」とつぶやき、
もう10分のつもりで、うとうとしかけたときから、
すでにかなりの時間がたっている気がする。
なにしろ、夢までみちゃったし。
と、
長針と短針は上向きに120度の間隔をあけて開いている。
?
これってまさか10時10分?
「やばい!!」とおもって飛び起きたとき、
時計を逆に見ていたことが判明。
8時20分でした。
一安心。
それにしても、怖い夢だった。
「でもあれは何の夢だったんだろう?」
「なんで牛と女の子なんだろう?」
「そして僕はなんで『素足見せないで下さい』なんていったんだろう?」
そんな疑問を胸に抱きながら、
僕は、待ち合わせ場所に向かって、玉川上水沿いの道をチャリで走っていった。
前方から来る車に、若干の恐怖を感じながら・・・。
そんなクリスマスイブの朝。
コメント