最後の応援…。

2001年9月22日
明日はうちの高校の体育祭。

って言っても、3年生はほとんど出番は無くて、
模試受けに行ったりする人もいるくらいなんだけど、

僕は引退したとはいえ応援団なんで、
現役の1、2年生のサポートとして、
ちょっとだけ技をきる。

援団には3年男子が僕を入れて2人しかいない。
その唯一の相方のHと、今日は応援の技の練習を少しだけやった。

二人とも体力はかなり衰えていて、
技に切れが無い。
そんな中での練習なんで、結構しょうもなかったんだけど、

明日はOBも来るので、それなりにちゃんと練習した。

こんなにきちんと練習するのは久しぶりだ。
技によっては、1年ぶりに切る、っていうのもあったりするし。

これまで、下級生の人数の少なさから、
引退した後も、ずるずると、
機会があるたびに2年生と一緒に技を切ってきた僕たちも、
この体育祭で最後の応援となるはずである。


しかも、さらに付け足すと、
今年、男子援には1年生が一人も入らなかった。
技の伝承が不可能になったのである。
来年入ってくる1年生に、今年の2年生(来年の3年生)が教えれば、
今後も援団続けていけるが、
男子援の人気がどんどん低下する中、
かなり不確定な要素があるし、
第一、それには今の2年生にかなりの負担がかかる。

今の2年生にそれほどの決意とやる気があるとは思えないので、
男子援もこれっきり絶えてしまう可能性が強いような気がする。

それについては2年生が決めることなので、
僕もHもなにも口出ししていない。

わが高校で、40〜50年もの歴史を誇る男子援。

寂しい気もするが、しょうがない。


そんなこんなで、なんとなく、
しんみりした雰囲気の漂う、
二人だけの練習であった。


2年間、一緒に技を切ってきたH。

奴とも、もうすぐ、最後だ。


援団の技は、基本的には代々同じものを切るのだけど、
その代によって、技のテンポやタイミング、ための長さなどが微妙に違う。
だから今、2年生と一緒に技を切っても、
いまいち合わなかったりもする。

けれど、同じ代のHとは、それら技の細かいところまで、
時間をかけて、ぴったり合うように練習してきた。
奴となら、どんなに久しぶりに技を切っても、
大きくずれることはない。
一緒に作り上げた技が体にしみついている。
なんていうと、大げさに聞こえるが、
最近、奴と技を切るたびに、そのことを実感として感じる。


今日、ふと、Hがつぶやいた。

『もうこんな時期か・・・。』

援団以外では、ほとんど一緒にいたことがない相手だけど、
一緒にいても、そんなに話の弾む相手ではなかったけれど、
たいてい冗談を言い合うくらいで、深刻な話なんてしたことないけど、

なんとなく、最近、
ちょっとだけ、奴と同じものを感じてる気がするのは、
僕だけだろうか・・・。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索