先日、新聞読んでてチラッと見かけた小さなニュース。

衆議院議員の森田健作氏を自民党に復党させる、
そんな動きがあるらしい。

森田健作といえば、昨年の総選挙で、公明党と自民党との候補者調整によって自民党の公認を外されたことに激怒して無所属で立候補し、『熱血選挙』を繰り広げた末、公明党候補を破って当選したあの議員だ。
街頭演説では、連立政権の被害者を強調して、やたら暑苦しく、『こんなことが許されていいんですかぁ?』などと、叫んでいました。
自民党に裏切られた怒りを訴えて同情を買い、恨みを晴らすんだ、みたいな、そんな論調で支持をえて当選してしまったのでした。

そんな彼もついに自民党に戻られるみたい。

自民党に対する怒りはどこに行ったの?
あんなにていよく捨てられても、それをバネに獲得した議席を、またも自民党に貢いでしまうの?

別にそんなの、総選挙の後の彼の声明聞いてれば誰にでも予想はついてたことだけど、
政治の世界ではそんなのあたりまえのことなんだろうけど、
でも、当然のように戻ってしまうことについて、なんかやっぱりむかつく。

じゃぁ、あんなに熱く、汗水流して、下町のオバちゃんたちに向かって訴えたことはなんだったんだろう。
自分をないがしろにされた怒り、そんな政策とかを度外視した単純な動機による立候補によって、さわやかな熱血ぶりを演出したあの選挙はなんだったんだろう。
彼の中で、そういう疑問はわかなかったのかな。

彼はいわゆる、『過去の知名度』によって、候補者本人のもつイメージによって、有権者の支持を集めた、そういう議員だ。
別に彼が何か大きなことをしてくれるだろう、なんておそらく誰も期待していない。
そういう奴って、政党にとっては、候補者の知名度で自分の党の議席を一つ増やしてくれる、というだけのおいしい存在、でしかないんだろうけど、
有権者にとっては、『政策には期待しないけど、私たちの大好きなあの人が汚れた政治の世界で頑張っているというだけで、なんとなく、政治に安心感というか、信頼感が沸いてくる』そんな存在である、のだと僕は思ってる。
森田健作だって、あんなにさわやかな彼だもん、きっと彼だけは悪いことはしないだろう、みたいなそんな思いで国会に送り込んだ有権者も多いと思う。

そんな彼が、あまりにも、あまりにも、あからさまな、有権者に対する裏切り。
参院選もおわったし、そろそろ復党しても騒ぎは大きくならないだろう、みたいな打算が透けて見える。
選挙中に言った事なんてしょせんは方便、もう忘れたぽい♪
そんな感じだ。

選挙後の、彼の『私は自民党にけんかを売って、そして勝ったのだ!!』みたいな、(ちょっと間抜けっぽい)得意顔が目に浮かぶだけに、なんとも哀しいかぎりだ。

そんなに自民党が好きだったんだね、彼は。
ちょっと健気だ。

次の選挙、彼はなんと言って、どこの党から、出馬するつもりだろう?
それを有権者になんと言って説明するつもりだろう?

政治家ってとことん大変なお仕事だ。

強くそう思う。

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