妹よ…。

2001年7月25日
母が妹に牛乳を2本買ってこさせた。

しかし妹の買ってきたのは2本とも加工乳。
本物の牛乳ではない。
その商品名もやがて消えゆく運命にある者たち。
いわゆる脱脂粉乳を水に溶かした奴だ。

妹は牛乳と偽者牛乳の区別も知らなかったらしい。

…なんておろかな。
中学3年生にもなって。

自分の妹が、場合によっては
雪印事件のような事が起きた時に、
『牛乳だと信じていたものが牛乳でなかったなんて!!』
などと牛乳会社に抗議して、
自分の無知と味覚音痴ぶりを日本中にさらけ出すはめに
なっていたかもしれないと考えると、
なんとも情けない限りだ。

そういうわけで我が家では偽者牛乳を
2本も飲み干さなくてはならなくなってしまった。
(まぁ、今日中に僕が飲み干しちゃったけどさ…。)

しかし、かといって、妹にその辺のことを指摘すると、
自分のした行為が家族のためにならなかった、
と言うことに傷付くばかりか、
(それくらいならまだいいのだが)
逆切れして、『じゃぁ、もう買い物行かない!!』
などと口走り、
以後、なかなか治らない妹の機嫌を著しく損ねることになり、
他の家族全員が害を被ることになってしまうのだ。
そう、それはすなわち我が家の『眠れる獅子』を
起こしてしまうことに他ならない。

だから僕たちには、妹の買ってきた牛乳を息をのんで見つめ、
顔をあわせることしか出来ないのだった。

いつか誰かが、よっぽど上手にタイミングを見計らい、
家族の運命を背負いつつ、妹にその辺を指導してやらねば…。

はぁ…。

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