2日目(続き)

2001年7月17日
(字数制限のため、今日はなんと15日 昨日の続き)

9時45分頃、なんとか、山頂に到着する。
甲斐駒ケ岳山頂、2967m。
昨日の仙丈よりは低いが、ここもなかなかのものだ。

この山は10時を過ぎると、地形の関係で、
決まって雲がかかる山らしいので、
ぎりぎりセーフだ。
すでに、多くの山の一部が雲に隠れているが、
なんとか、満足できる景色が見られた。
遠くには富士山も見える。

Tが東京の友達の携帯に電話をかける。
なにもこんなとこに来てまでとも思ったが、
Tはもうすっかりはしゃいでしまっているのでどうしようもない。
友達は驚いていた。


山にいると、色んなことを考える。
色んな言葉が浮かんでくる。
自分のこと、
他人のこと、
将来のこと、
学校のこと、
部のこと、
山のこと、などなど。

山の大きさにつられて、気持ちも大きくなる。
小さいことなどどうでも良くなる。
人間を縛り付けている様々なものに、
縛り付けられるだけの価値を見出せなくなり、
そんなものから自由になりたくなる。
勉強や仕事、その他の生活行為をする他は、
自分の好きなように、暮らしていけばいいじゃん。
そんな気分になる。

そして、僕はどんどん適当になる。
僕がこんな性格になったのも、山に登るようになったせいかもしれない。
山とはそういうところだ。


昼食を食べ、山を下る。
しばらくは先ほどのような、砂の道が続いた。
滑りやすいので細心の注意を払って下りる。
そろそろ日が高くなってきた頃で、暑くなる。
岩がごろごろしているので、照り返しがきつい。

駒津峰まではのぼりと同じ行程だが、
そこからは違う道に入る。
1時間で500m下るコースだ。
当然角度がかなり急だ。
次第に樹木の数が増えてきて暑くはなくなったが、
道は岩ででこぼこ。
なめらかな下り坂なら楽だが、段差が多くなると、
膝への負担が増し、イライラしてくる。
しかし、ここで不平を言っても仕方がないので、
ひたすら、黙々と下っていく。
下りは忍耐なのだ。

やっと、仙水峠につく。
ここには小屋があり、水場もある。
久しぶりのつめたい水だ。
美味い。

ここまでくると、あとは40分ほどで、キャンプ場についた。


バスの時間までは少々時間があるので、
先生が(なぜか)持ってきた冷麺を作って食べる。
こういうとき僕たちはボーっとしてるだけだが、
先生が率先して、働いてくれる。
やっぱり元気だ。
なんで、この先生はこんなに若いんだろう。
ちょっとうらやましい。

3時10分頃、バスに乗って、北沢峠を後にする。
疲れが出たのか、気付いたら寝ていた。

広河原からは先生の車で東京へ。
先生の運転は相変わらず、というか、
息よりも乱暴で、酔わないかどうか不安になったが、
Yさんと話していたおかげで、気が紛れた。

Yさんは東京都民にして熱烈な広島カープファン。
そして、僕はアンチ巨人。
そんなわけで、プロ野球に関しては
Yさんとひたすら話が合う。
ひとしきり巨人批判で盛り上がってしまった。

巨人ネタも尽きた頃、車は中央道に入った。
なんと、勝沼から30kmの渋滞だという。
一同、がっかりしたが、仕方がない。
タイミングよく、ラジオの巨人対広島の野球中継が始まったので、
Yさんと二人で、またプロ野球の話題で盛り上がった。
Yさんはプロ野球にとても詳しいので、話していて実に楽しい。
気付いたら、酔うこともなく、東京に戻ってきていた。
Yさんのおかげだ。
感謝!!

Tは八王子の自宅近くに下ろし、
僕とYさんは拝島の駅で下ろしてもらった。

1日ぶりの東京。
なんて暑い。
さっきまでの涼しさが懐かしい。
これから毎日この中で過ごすのだろうかと思うと、うんざりだ。


今回の山行。
1日7時間以上歩いたのも初めてだし、
3000m級の山に登ったのも初めてだった。
しかも2つも。

どちらも魅力的でいい山だ。
特に甲斐駒は登りがいがあり、とても楽しい山だった。
この夏の合宿に向けていいトレーニングになった。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索