1日目
2001年7月14日朝4時起床。
ねむい・・・。
昨日は妹に先にお風呂に入られたせいで11時半にしか眠れなかったし。
登山に行く日だと言うのに、4時間半しか寝てない。
これで体力は持つのか?
4時55分、不安でいっぱいの出発です。
6時、八王子に集合。
顧問のH先生(♂)の車で目的地まで連れて行ってもらう。
ちなみに参加するのは僕とH先生、
同級生のT(♂)、1年生のYさん(♀)、の4人だ。
八王子から甲府までは中央自動車道をひた走る。
僕は生来、車酔いにはめっぽう弱い。
しかも、最近父の車に乗って遠出することも少なくなったので、
久しぶりの車での遠出、と言う意識が僕を最初から不安にする。
甲府から先はしばし、市街地を通った後、
すぐに車は山道へと入っていく。
くねくね曲がる山道と
年甲斐もなく、じゃなかった、年の割には(どう見ても50代後半?)、
後ろに『過ぎる』がつくほど、元気なH先生の、
少々乱暴な運転が僕の胃の中を揺さぶっていく。
案の定、あと10分耐えれば目的地到着、と言う辺りで、
僕は吐いた。
Tはどうでもいいが、1年生のYさんの前でそのような醜態を晒してしまい、
何とも情けない。
とりあえず、スタートは最悪だ。
まぁ、何はともあれ、車は広河原に到着。
すでに登山客の車で駐車スペースはいっぱいだ。
奥の方まで進み、何とか駐車できるところを見つける。
ここから先は、一般車両は入ることができない。
登山口まではまだ車で25分の距離があるため、
村営のマイクロバスに乗っていく。
ここも登山客でいっぱいだ。
狭い車内にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、
なんとか、出発。
さっき吐いた直後で、
これまでの道よりさらに舗装されていないばりばりの山道には、
ひたすら不安だったが、
車窓からの景色が最高なので、
そんなに辛くもない。
周り中、山だらけ。
遠くには明日登る甲斐駒ケ岳が見えたりする。
とにかく、甲斐駒のかっこよさにしびれた。
花崗岩でできている山。
山頂付近にはほとんど植物が見られず、
白い岩肌がもろに顔を出している。
やはり3000m級の山は違う。
期待感で、不安も忘れ、自然とワクワクしてきた。
車の右側には深さ100mくらいの谷。
相当狭い道で舗装状況も悪い。
当然、ちょっとでもハンドルを切りそこなうと、
僕達乗客の命はひとたまりもないわけだが、
そんな道を運転手さんは苦もなく進んでいく。
さすがだ。
途中、道の脇のがけにカモシカがいた。
わざわざ車をとめて、
乗客に教えてくれる運転手さんの心遣いがうれしい。
カモシカなんて、かっこつけてるけど、
所詮はウシ科。
お尻の肉付きなんて、かっこわるいったらない。
足太っ!!
笑ってやった。
10時ちょっと前、北沢峠に着く。
ここは仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳両方の登山口になっているので、
今回はここにベースキャンプを張り、
空荷で登ることができるのだ。
ここは海抜2000m地点。
すでにひんやりと涼しい。
木の匂いと土の匂いが甘い。
なかなかいいキャンプ場だ。
トイレが山のそれとは思えないくらい清潔できれいだし、
沢沿いなので水場もある。
しかもなんと驚くべきことに、ゴミ捨て場まであるのだ。
こんなものを山でしかも2000mの地点で見たのは初めてだ。
まぁ、バスで下界とつながっているからできることだろう。
幕営量は一張り500円だった。
テンと張ったりなんだりと準備を済ませ、
出発できるようになったのは10時半。
すでに同じバスで来た登山客は大半が出発している。
・・・準備が遅すぎるっ!!
これでいいのか、おれたち!?
最初は雑木林の中のような道を緩やかに登っていく。
角度はそんなにきつくない。
日が当たらず涼しいので、かなり楽だ。
普段、部の活動として山に登るときは、
生徒の誰かが先頭になるのだが、
今回は個人的な山行と言うことで、
H先生が先頭になってくれた。
ちなみにH先生の後は、Yさん、僕、Tの順だ。
年に似合わず元気なH先生、なかなかいいペースだ。
僕たちが先頭だと、疲れるのを恐れて、
必要以上にゆっくりと登ってしまうが、
先生の場合はそれがない。
疲れない程度にどんどんペースをあげていく。
このくらいの方が、リズムが出てきて心地よく登れるし、
歩いている時間も少なくすむので、
気付いたらかなりの距離を稼いでいる。
さすがに先生、ペース作りが非常に巧みだ。
途中、何組もの登山客にすれ違う。
そのたびに僕とTで、
地元では絶対に出さないような大きな声でさわやかに挨拶してやる。
ほとんどの人が、ちょっと驚いた表情をするか、
口に出して、『若いねぇ』と嬉しそうに言ったりしてくれる。
なんとなく、してやったりと言う気分になる。
周り中に若々しさを提供してあげてる気分だ。
『また、全力でさわやか好青年を演じちゃったね。』
…そんなぼく、とT。
ねむい・・・。
昨日は妹に先にお風呂に入られたせいで11時半にしか眠れなかったし。
登山に行く日だと言うのに、4時間半しか寝てない。
これで体力は持つのか?
4時55分、不安でいっぱいの出発です。
6時、八王子に集合。
顧問のH先生(♂)の車で目的地まで連れて行ってもらう。
ちなみに参加するのは僕とH先生、
同級生のT(♂)、1年生のYさん(♀)、の4人だ。
八王子から甲府までは中央自動車道をひた走る。
僕は生来、車酔いにはめっぽう弱い。
しかも、最近父の車に乗って遠出することも少なくなったので、
久しぶりの車での遠出、と言う意識が僕を最初から不安にする。
甲府から先はしばし、市街地を通った後、
すぐに車は山道へと入っていく。
くねくね曲がる山道と
年甲斐もなく、じゃなかった、年の割には(どう見ても50代後半?)、
後ろに『過ぎる』がつくほど、元気なH先生の、
少々乱暴な運転が僕の胃の中を揺さぶっていく。
案の定、あと10分耐えれば目的地到着、と言う辺りで、
僕は吐いた。
Tはどうでもいいが、1年生のYさんの前でそのような醜態を晒してしまい、
何とも情けない。
とりあえず、スタートは最悪だ。
まぁ、何はともあれ、車は広河原に到着。
すでに登山客の車で駐車スペースはいっぱいだ。
奥の方まで進み、何とか駐車できるところを見つける。
ここから先は、一般車両は入ることができない。
登山口まではまだ車で25分の距離があるため、
村営のマイクロバスに乗っていく。
ここも登山客でいっぱいだ。
狭い車内にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、
なんとか、出発。
さっき吐いた直後で、
これまでの道よりさらに舗装されていないばりばりの山道には、
ひたすら不安だったが、
車窓からの景色が最高なので、
そんなに辛くもない。
周り中、山だらけ。
遠くには明日登る甲斐駒ケ岳が見えたりする。
とにかく、甲斐駒のかっこよさにしびれた。
花崗岩でできている山。
山頂付近にはほとんど植物が見られず、
白い岩肌がもろに顔を出している。
やはり3000m級の山は違う。
期待感で、不安も忘れ、自然とワクワクしてきた。
車の右側には深さ100mくらいの谷。
相当狭い道で舗装状況も悪い。
当然、ちょっとでもハンドルを切りそこなうと、
僕達乗客の命はひとたまりもないわけだが、
そんな道を運転手さんは苦もなく進んでいく。
さすがだ。
途中、道の脇のがけにカモシカがいた。
わざわざ車をとめて、
乗客に教えてくれる運転手さんの心遣いがうれしい。
カモシカなんて、かっこつけてるけど、
所詮はウシ科。
お尻の肉付きなんて、かっこわるいったらない。
足太っ!!
笑ってやった。
10時ちょっと前、北沢峠に着く。
ここは仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳両方の登山口になっているので、
今回はここにベースキャンプを張り、
空荷で登ることができるのだ。
ここは海抜2000m地点。
すでにひんやりと涼しい。
木の匂いと土の匂いが甘い。
なかなかいいキャンプ場だ。
トイレが山のそれとは思えないくらい清潔できれいだし、
沢沿いなので水場もある。
しかもなんと驚くべきことに、ゴミ捨て場まであるのだ。
こんなものを山でしかも2000mの地点で見たのは初めてだ。
まぁ、バスで下界とつながっているからできることだろう。
幕営量は一張り500円だった。
テンと張ったりなんだりと準備を済ませ、
出発できるようになったのは10時半。
すでに同じバスで来た登山客は大半が出発している。
・・・準備が遅すぎるっ!!
これでいいのか、おれたち!?
最初は雑木林の中のような道を緩やかに登っていく。
角度はそんなにきつくない。
日が当たらず涼しいので、かなり楽だ。
普段、部の活動として山に登るときは、
生徒の誰かが先頭になるのだが、
今回は個人的な山行と言うことで、
H先生が先頭になってくれた。
ちなみにH先生の後は、Yさん、僕、Tの順だ。
年に似合わず元気なH先生、なかなかいいペースだ。
僕たちが先頭だと、疲れるのを恐れて、
必要以上にゆっくりと登ってしまうが、
先生の場合はそれがない。
疲れない程度にどんどんペースをあげていく。
このくらいの方が、リズムが出てきて心地よく登れるし、
歩いている時間も少なくすむので、
気付いたらかなりの距離を稼いでいる。
さすがに先生、ペース作りが非常に巧みだ。
途中、何組もの登山客にすれ違う。
そのたびに僕とTで、
地元では絶対に出さないような大きな声でさわやかに挨拶してやる。
ほとんどの人が、ちょっと驚いた表情をするか、
口に出して、『若いねぇ』と嬉しそうに言ったりしてくれる。
なんとなく、してやったりと言う気分になる。
周り中に若々しさを提供してあげてる気分だ。
『また、全力でさわやか好青年を演じちゃったね。』
…そんなぼく、とT。
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