根性なしの雨

2001年6月20日
今日は雨。

チャリ通はさすがにきついので、遅刻を覚悟で電車で行くことに。
チャリなら学校まで30分なのに、電車だと45分もかかってしまう。

案の定遅刻した。
梅雨入りしてから、遅刻が多すぎる。
こんなんじゃ、だめだ!!


帰り、雨はあっさりとやんでしまった。
なんという根性なしだ。
『んだよ、こんなことならチャリできたのに…。ったく、先に言えよ!!』とか思いながら、
駅で切符を買っていたとき、
背後で急に「ごんっ!!」という鈍い音が。
振り返ると60歳前後のおばさんが倒れている。

『!?』どうなっているのか分からなかったけど、
とりあえず、意識は『助けなきゃ』という方向に向かった。
…でも体が動かない。

助け起こそうにも、どう手を差し出せばいいのか分からない。
駅員を呼んでこようにも、周りに見当たらない。
そして、何よりも何となく恥ずかしい。
気付いたら、自分は周りを取り囲んでいる人々と一緒に、じっと事態を見守っているだけ。

幸い、しばらくして、具合が良くなったのかおばさんは立ち上がった。
周りの人たちも、何事もなかったように散らばっていく。

『何で、何もできなかったんだろう。』
そういう時は決まってそうだが、今回もホームへの階段を下りながら、
自分が情けなくなってきた。

日常、『害のない人間』を装っているくせに、
それなりに『いいひと』を演じているくせに、
いざというときには何の役にも立たないやつ。
そのことをはっきりと突きつけられた感じだ。
さりげないようでいて、そういうのって結構きつい。
何となく自分に自信がなくなる。
『そんなにんげん…。』

1日の終わりに気分の良くない事件だった。

しょうがないから、駅の中のコンビニで買った雪印の300ccを、一気に飲み干し、
紙パックをキレイにたたんで、ゴミ箱に捨てた。

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